すずめの戸締まりのネタバレラスト結末と小説感想に考察!原作から内容紹介【映画/劇場版/すずめの戸締り】

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2022年11月11日(金)から全国の劇場で公開となる新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』。

今回は劇場での公開に先駆けて、『すずめの戸締まり』の原作の小説版が発売されたのでそのネタバレ内容をラスト結末まで簡易的にご紹介していきたいと思います。さらに気になった部分を考察したいと思います。

目次

『すずめの戸締まり』のネタバレ内容・ラスト結末

https://twitter.com/suzume_tojimari/status/1547672404641468417

では早速『すずめの戸締まり』の内容を簡易的にネタバレ紹介していきます。

廃墟の扉

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鈴芽が繰り返し見る夢がり、子供の自分が星空と太陽と全部が混じったような空が広がっている場所で歩き続け、『おかあさん!』と叫び続ける。そこに遠くから白いワンピースを着た人影が歩いてきて『すずめ』と名前を呼ばれる。

夢から覚めると叔母の環さんが大声で起きたか確認する。一緒にご飯を食べて、今日は残業で遅くなるという。鈴芽が海沿いを自転車で下っていると青年が坂を登ってくる。すれ違った時、このあたりに廃墟はないか?、扉を探していると話す。鈴芽は山の方にあると話すと青年はそのまま歩いていった。

踏切で友達の絢に声をかけられる。しかし鈴芽は青年のことが気になり、学校には行かず、忘れ物思い出したと言って戻っていく。獣道を進んで山の奥に行くと廃れた集落があり、昔はリゾートの中心だった廃ホテルに入る。

青年に呼びかけるようにどこかであったような気がと叫ぶも反応はなかった。するとホテルの中庭の水たまりの中央にある扉を見つける。

鈴芽がドアに触れるとドアが開き、そこには満点の星空が広がっていた。そして中に入ろうとすると、中庭に戻っていた。ドアの中には入れなかった。後ずさると何かが足にあたり、それは水中に埋まっていた小さな石像だった。

大きな耳がついた石像を見つめ、両手で持ってみると、地面に刺さっていたように引き抜く感触があった。すると突然石像に温度を感じた。とっさにそれを投げると四足の動物のようなもの中庭の端に走っていった。

鈴芽は怖いと思って一秒でも早くこのことを友達に話さないとと思い学校へ向かった。

扉とミミズ

学校に行った鈴芽は絢とマミに廃墟の扉について話そうとしたが辞める。そこで山の方を見ると煙が上がっていたので2人に言ってみると2人は何も見えていなかった。そして皆のスマホから緊急地震速報が鳴って、地震が起きる。

そして山の方に煙に見えていたものが尾のようなものに見えていた。鈴芽は良くないものだと感じ、教室を出て自転車で廃墟に戻る。するとあの扉から何かが飛び出していた。そこにいたのはすれ違った青年。青年が必死に扉を閉めようとしていた。

それを見て鈴芽は青年を手伝う。青年が祝詞のようなものをつぶやくと、鈴芽に大勢の人の声が聞こえてくる。そして扉が閉じると青年は鍵のようなものを出して『お返し申す』と言って鍵を閉める。

後ろ戸からはミミズが出てくるそうで、要石はどこにいった?と話す。青年が鈴芽を庇って怪我をしたので家に連れて行った。

猫と子供椅子

家に行くと手当をする。手慣れているのは母親が看護師だったからだそう。ミミズについて聞くと日本列島の下をうごめく巨大な力で、歪が溜まれば吹き出して土地を揺るがすそう。要石で封印しなければ、どこからかまた出てくるとか。

青年に名前を聞くと『宗像草太(むなかたそうた)』と言い、鈴芽は『岩戸鈴芽(いわとすずめ)』だと言う。するとそこに猫の声がした。鈴芽が『うちの子になる?』というとその猫は『すずめ やさしい すき』と言葉を話す。さらに草太に対して『おまえは じゃま』と言うと草太がその場からいなくなり、左前脚が欠けた子供椅子になっていた。

猫が逃げると椅子のままの草太は猫を追いかけて2階の部屋の窓から飛び出す。鈴芽が出ようとすると環さんと出くわすもそのまま外に出ていく。そうして港まで行くと猫と草太がフェリーに飛び乗ってしまう。鈴芽も一緒にフェリーに飛び乗るとそのまま海へ出てしまう。

閉じ師

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船のデッキに草太と猫が睨み合っていた。草太が俺の体に何をしたか聞くも答えずに、鈴芽に対してまたねと言って船から飛び降りる。するとその先には警備艇がおり、鈴芽と草太は船に取り残される。

この船は朝には愛媛に到着するものだった。そして猫が乗った船も同じ港に着くと聞いていた。鈴芽がロビーでパンを買ってくるも草太は椅子の状態ではお腹が空かないし、食べることもできなかった。

そして鈴芽は廃墟の石像を抜いた話をして、草太がそれは要石だと言う。鈴芽が要石を自由にして、草太が呪われたという話だった。そして草太は『閉じ師』だと言う。災いが扉から出ないように開いた扉に鍵をかけるという。

人がいなくなった場所には後ろ戸という扉が開くことがあり、善くないものが出てくる。だから鍵を閉めて日本中を旅をしているとか。猫を要石に戻してミミズを封じればきっと元の姿に戻れると話す。

愛媛県とダイジン

翌朝、草太は鈴芽に家に帰るよう言っていたが、そのまま鈴芽も着いていこうとする。場所を確認すると愛媛県の西にある八幡港だった。

そしてSNSを覗いてみるとなんとあの白猫が電車の座席にいる写真がアップされており、現在地周辺だけに絞ってもずらりと白猫の写真が投稿されていた。

そして白いひげが昔の大臣みたいで超キュートだからとネットでは『ダイジン』と名付けられていた。さらに椅子の姿の草太も投稿されており、不思議なものとして話題にになっていた。鈴芽は人じゃないものが歩いていたらおかしいと話す。そうして草太は鈴芽にダイジンを見つけるまでお願いすることにした。

それからSNSの痕跡をたどってダイジンの居場所を追いかけていった。そして坂を歩いている時にバイクの上から大量のみかんが転がり込んでくる。それを草太と鈴芽で防獣ネットをひっぱり押さえる。嘘じゃろう!?とバイクの女の子が呆然と見ていた。

学校の玄関



千果という女の子は高校2年生で鈴芽と同い年だった。そして千果と話している途中に赤黒い煙が上がり、巨大なミミズが見えた。鈴芽は走り出すと千果がバイクに乗ってと言う。そして山道を登っていく。

廃墟に向かってから草太は一人で走りだし、鈴芽に戻るように言う。しかし鈴芽は草太を追いかけていく。すると学校があり、その玄関口からミミズが吹き出ていた。

草太の今の体では鍵には届かないようで鈴芽に鍵をかけるように言う。目を閉じてここで暮らしていた人々の事を想えば鍵穴が開くということでそうする。すると草太が何かをつぶやき、鈴芽が鍵を差し込む。すると頭上のミミズが砕け散る。

するとそこにダイジンが現れる。『うしろどはまたひらくよ』と言ってまたどこかへ行く。

民宿

電話で環さんと会話すると絢ちゃんの家に泊まると言っていた嘘がバレ今は愛媛にいると話す。知らない人と一緒にいるんじゃないかと勘ぐられると鈴芽は電話を切ってしまい、メッセージで謝罪する。

鈴芽は、千果の家である民宿に泊まらせてもらうことになった。環さんは40歳くらいでまだ独身なので早く恋人を作ってほしいと思った。でも最近は自分が環さんの時間を奪っちゃってるんじゃないかとも思った。

その後、千果に泥だらけになったあそこで何してたのか聞く。しかし今はうまく言えないと話す。

朝、草太の様子を見て千果に鈴芽が寝起きが悪い人っているよねと話す。すると千果はこういう時はキスしたら起きるでと言われる。その後テレビを見ていると吊橋をダイジンが歩いていることが話題になっていた。

制服姿に椅子だけ持っていたら変だからと千果から服とバッグをくれる。そうして千果と別れてダイジンが行った先の神戸に向かう。

神戸

バスだと来る時刻が遅すぎたのでヒッチハイクをすることに。そこで草太が鈴芽にこれは母さんの形見なのかと聞く。なぜ脚が3本しかないのか聞くも鈴芽はあまり覚えていなかった。

そこに車の音が聞こえ、女性のルミさんが神戸まで乗せてくれることになる。後部座席には双子の子どもがおり、松山のおばあちゃんに会わせてきた帰りだという。そんな中、子どもを預ける託児所が使えなくなったそうで、鈴芽が子守をすることになる。家ではルミさんが1階で店舗に準備をして、2階が子ども部屋になっていた。

一方環さんは、稔さんに鈴芽が家出をしたのかの話をする。そこで稔さんがスマホのGPSや口座の履歴を見ると、神戸にいることがわかる。そこで環さんは明日から仕事休むと言い神戸に向かうと決心する。

ルミさんのお店はスナックだった。オーナーママであり、鈴芽には客席にでなくていいからと言う。店員はルミさんと鈴芽と黒髪のお姉さんの3人で、鈴芽は皿洗いなどをした。

おばさんやおじさんに一緒に飲もうと声をかけられるも黒髪のミキさんが助けてくれる。そんな中、奥の席にダイジンがいた。鈴芽にはそれが猫に見えていたが、なんとミキさんには人に見えていた。

そこでダイジンが鈴芽と目が合うとスナックから出ていく。追いかけると、元気?見て!と空を指す。すると山からミミズが出ていた。

遊園地

そこに草太も現れ、ダイジンがミミズの方へ走っていく。するとその場所は遊園地だった。そして観覧車のゴンドラの一つからミミズが溢れていた。そして鈴芽が鍵を閉めに行くことに。草太は今の身体に慣れてきたようで、ダイジンを追いかける。

そんな中ゴンドラが動き始めてしまい、鈴芽がそのままゴンドラのドアを押しながら上まで上がってしまう。扉の中を見ると星空があり、草原の近くに誰かが立っていて、お母さんかと思う。脚が3本しかない椅子を持っていて、それを渡そうとしていた。

そこに草太が来て一緒に鍵を閉めることに成功する。そして再度扉を開くとゴンドラの中に入れる。そこで草太から後ろ戸で何を見たか聞かれ、それは常世だと言われる。ミミズの棲家であり、全ての時間が同時にある場所だという。常世は死者の赴く場所であり、現世に生きる俺たちはそこには入れないと話す。

草太の行き着く先

ルミさんのお店に帰ると不良娘だと言われ、その後にご飯を食べる。夜、部屋で草太から大学を卒業したら教師になるつもりだと言われる。閉じ師は代々続く家業でこれからもずっと続けるんだとか。元の姿に戻って教師も閉じ師もやると話す。

草太は夢を見た。その夢を見て、自分の行き着く先が見えたようだった。

すると鈴芽が起こしてきた。鈴芽は千果の言う通り草太にキスをして起こしていた。草太は何かしたか聞いてくるが教えなかった。

ルミさんに別れを告げて新神戸駅から新幹線に乗る。そしてLINEを見てみると環さんからのメッセージが55件も溜まっており、迎えにくるという内容だった。そして今朝#ダイジンといっしょというハッシュタグに映っていたのは雷門だった。そこで東京まで新幹線で行くことに。

東京

東京に着くと草太は先に行きたい所があると、絹代さんという人物に電話をする。場所は御茶ノ水駅で住宅街の角にある3階建ての建物でそこは草太の家で、絹代さんは大家だった。(映画では1階にローソン)

そこで『閉ジ師秘伝ノ抄』という本を出し、それを開くとミミズが描かれており、要石もあった。西の柱と東の柱に2つあることがわかり、ダイジンの他にもいることがわかる。

要石は時代ごとに場所を変え、それは日本地図が人の認識によって変わっていく様であり、それによって要石の場所も変わっていったという。

そしてもう一つの要石は東京にあり、さらに巨大な後ろ戸もあるとか。ダイジンがそれを開けようとしているのではないかと勘ぐる。そしてそれがある場所を調べようとするもわからなかったので、じいちゃんに聞くしかないと話す。

芹澤

そこに草太の友人だという芹澤がやってくる。

従姉妹のていで鈴芽が話すと、芹澤は草太が教員採用試験の二次試験が昨日だったのに会場にこなかったから来たという。そして草太に会ったらムカつくから二度と顔を見せるな、あと2万早く返せと言っておいてと言われる。

そんな時地震速報がなる。すると近い距離にミミズが出現していた。神田川に向かい、走っていると足元にダイジンが並んで走っていた。

すると草太がダイジンを追いかけて行くも、神田川の土手の電車用トンネルがあり、そこからミミズが出ていた。そしてそこにあった要石が抜けたことで一度だけの縦揺れが起き、ミミズは静止したままになった。

要石が抜けたことで、ミミズがさらにトンネルから出てくる。

草太の要石

鈴芽と草太がミミズに飛び乗るとそのまま上昇していく。ミミズが街を覆っていき、これが落ちたら関東全体が大変なことになるとわかった。するとダイジンがおり、地震が起きると言う。そしてダイジンはもう要石じゃないと言い放つ。

そこでようやく理解する。草太は俺が要石なんだと言う。椅子に変えられた時、要石の役割も俺に移ったという。椅子が凍っていき、草太の声がなくなる。

ダイジンに要石をミミズに刺さないのか言われるも突然のことに鈴芽も混乱する。どうしようもない感情の中で鈴芽は草太をミミズに向かって突き刺す。

ミミズが消滅し、そのまま鈴芽が落下するもダイジンが身体を包み、落ちる瞬間には身体を膨らませて抱きかかえる。

地下空間

木槌の音が聞こえた。それはお母さんが椅子を作っていた音だった。鈴芽の誕生日にプレゼントしてくれたものだった。

鈴芽が目を覚ますとそこは川の下にいるようだった。地図を確かめていたが、スマホの電源が落ちる。そして通路を歩いていくと、古い廃墟が地下空間に広がっていた。そして大きな城門があり、その中には星空があり、東京の後ろ戸だと気づく。

そして草太の椅子はミミズの身体に突き刺さっていた。しかし扉の中には入れなかった。そこにいたダイジンに怒りをぶつけ、だいっきらいと言う。そしてダイジンは、鈴芽はダイジンのこと好きじゃなかったと言いどこかへ行ってしまう。

鈴芽はゆっくり大扉を閉めて鍵を回して後ろ戸を閉じる。トンネルを出るとそこは皇居だった。

唯一入れる扉

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全身が泥と傷だらけになっていた鈴芽は内堀通りを歩き、コンビニでスマホを充電する。そして御茶ノ水駅までの経路を調べて、草太のおじいちゃんの元へ行く。

宗像羊朗(むなかた ひつじろう)と書かれたプレートを見つけ、中に入ると草太はしくじったんだな?と言う。鈴芽は草太は要石になって常世にいると話す。羊朗は草太はこれから何十年もかけて要石になっていくというものの、鈴芽は何か方法はないのかと聞く。

そして要石を指したのは鈴芽だというとキミは100万人の命を救い、それを一生の誇りとして胸に刻んで元いた世界に帰れと言われる。

しかし鈴芽は忘れられるわけないと、もう一度地下の後ろ戸を開けると言う。そこで羊朗は人のくぐれる後ろ戸は生涯にひとつだけだと聞く。そして常世でみたのは小さい頃の自分と死んだはずの母だった。

羊朗は見る者によって姿を変えると話す。つまり鈴芽は昔に後ろ戸に入ったことがあった。それを探すことが唯一入れる方法だと聞く。

鈴芽が病院から出ていくと、そこにサダイジンが現れる。羊朗は『お久しゅうございますな とうとう抜けてしまわれたか あの子について行かれますか よろしくお頼み申す』と言って見送ります。(サダイジンが病院に来る描写や羊朗のセリフは小説には存在しません。)

姉の死

それから草太の家に行き、シャワーを借りて制服に着替える。そして草太から靴を借りる。

御茶ノ水駅に向かい、東京駅に行くつもりだったが、芹澤さんに呼び止められる。すると、草太のところに行くなら連れて行ってやると言う。そんな時そこに環さんが現れ、芹澤さんがたぶらかしている男だと勘違いして警察を呼ぶと言い出す。

帰りましょうという環さんを振り払って芹澤さんに車を出してと言う。すると後部座席にダイジンがおり、しゃべると環さんと芹澤さんが驚く。結局環さんも芹澤さんの車にのって目的地へ向かう。

そこで芹澤は草太の友達だと話し、環は鈴芽のことを姉の子供であり、この子は母子家庭だったから引き取ったという。姉の死は仕事中の事故で、慌てて鈴芽の所に駆けつけて、4歳だったから九州に以降と話して、その夜にいなくなってしまったとか。

3月の寒い夜でようやく見つけた時、雪の野原にうずくまっていてお母さんにもらった宝物の子供椅子を抱きかかえていたという。

喧嘩

車で走っていると、スマホに地震の通知が来る。震度3だったが車だとわからなかった。車を降りて周囲を確認するもミミズはいなかった。

雨が振ってきたのとオープンカーの屋根が壊れていたので、道の駅で休憩する。環さんはそこで稔さんと電話をし、芹澤さんの事をホストっぽい男と表現し稔さんは危ないと話す。

鈴芽はスマホの移動ログを確かめると、宮崎から愛媛、四国を横断し神戸。新幹線で東京。それから千葉、茨城、福島を経由して現在地は宮城だった。

すると緊急地震速報が表示される。その後環さんが本当のこと話してほしいというも鈴芽は話せなかった。すると環さんはバスで帰ると言う。そこで喧嘩になり、どれだけ心配したかを言うも鈴芽は重いと言う。

環さんはもうしんどいわと行って鈴芽を引き取らないといけなくなってもう10年尽くして、あんたがきた時は28歳でなのに忙しくなって婚活だってうまくいきっこないと言う。鈴芽も私だっていたくて一緒にいたんじゃないと言う。

あんたもううちから出ていきんさいと私の人生返しんさいと怒る。しかし鈴芽は環さんじゃないと思った。ダイジンが威嚇し、誰だと聞くと『サダイジン』だと名乗る。

サダイジン

環さんの後ろにいたのは大きな黒猫だった。するとダイジンがサダイジンに飛びかかる。環さんは倒れてしまい、その間にサダイジンは小さい猫になっていた。

環さんが目を覚ますと正気を取り戻し走っていく。芹澤くん!と呼びかけ私おかしいみたいと言う。そして環さんは、芹澤さんの前で泣き出す。

それから晴れてから皆で車で移動する。環さんとは気まずくて会話していない。一緒に黒猫も乗っていた。おこで芹澤さんがその猫鈴芽ちゃんに何かしてほしいことでもあるんじゃないのと聞くとその通りと答える。喋ったことに驚きハンドル捜査を見誤って土手に突っ込む。

目的地まで後20キロだった。鈴芽があとは走っていくと言う。そして環さんも一緒に行くと草の中に放置されていた自転車に乗っていく。

故郷

乗りなさいと言われて鈴芽は環さんが漕ぐ自転車に乗る。そして駐車場で言ったことは胸の中で思ったことはあるけど、でもそれだけじゃないという。鈴芽も私もごめんと言う。

そうして12年ぶりの里帰りをする。

2階建ての家に帰った鈴芽は母親との記憶を思い出す。4歳の頃、大きな地震があり日本の東半分を揺らすほどの大きな地震だった。鈴芽は保育園にいて、お母さんは勤務先の病院にいた。鈴芽は園の先生たちの先導で近くの小学校に避難して10日過ごした。(映画ではこの描写はなかった)

そしていきなり環さんが九州から引き取りにきた。最後までお母さんは帰ってこなかった。裏庭の井戸でスコップで掘るとそこから出てきたクッキー缶『すずめのだいじ』と書かれていた。蓋を開けると絵日記やアクセサリーや折り紙があった。

3月11日そこからずっと真っ黒に塗られていた。避難所生活で毎日お母さんを探して歩いた。毎日今日こそはお母さんと会えましたと日記に書きたくて、でも書けなくて真っ黒に塗った。

そしてページをめくり続けると、草原に立つ二人の姿。一人は幼い少女で一人は白いワンピースを着た髪の長い大人だった。それをみて夢じゃなかったと感じる。あの頃に後ろ戸から常世に迷い込んで母に会った。それが唯一入ることのできる扉だと思った。

電波塔

電波塔が描かれており、そこに向かって走り出す。するとそこにダイジンが現れ無言で走り出す。その先に倒れたドアがあった。それを立て掛ける。

そこで鈴芽は、今までダイジンが後ろ戸を開けてたんじゃなくて、後ろ戸がある場所に案内してくれたのだと思った。ありがとうと言うと、ダイジンはいこうすずめ!と答える。

扉の中に入ると星空の中にいた。ダイジンとサダイジンも一緒だった。すると、その中にミミズがおり、後ろ戸から出るつもりで動いていた。サダイジンが大きな獣になって飛びかかる。

そしてミミズの中心に青く光る草太の椅子があった。ミミズの頭が地面に激突した衝撃をダイジンが鈴芽をガードする。瓦礫に倒れたダイジンは小さくなっており、鈴芽を心配する。

すると鈴芽がいたのは燃えている町だった。常世は見る者によって姿を変える。草太のおじいさんに聞いたことを思い出す。12年間ずっと町は鈴芽の下に在り続けていた。(燃えている町は震災後の鈴芽の故郷だと思われる)そして青い光を見て、草太の下へ走り出す。

2つの要石


ダイジンが石を抜いたらミミズが外に出ると言う。すると鈴芽が私が要石になると言い出す。そしてだからお願い目を覚ましてと願いながら椅子を引く。すると鈴芽の腕が霜に覆われていく。

するとダイジンが腕を駆け下りて、椅子の脚をくわえる。草太との思い出が蘇り、最後に要石になってしまった時の声を思い出す。あなたがいない世界は怖い、だから目を覚ましてと願いならが椅子にキスする。

鈴芽が椅子を持ったまま後ろに弾き飛ばされる。そこには横たわる草太がいた。目を開けると鈴芽に気づく。そしてダイジンがぐったりとしていた。

ダイジンが鈴芽の子にはなれなかったとつぶやく。そして鈴芽の手で元に戻してと言う。そこにあったのは石像だった。ずっと望んでいたことのはずなのに鈴芽は涙を流す。

サダイジンが暴れるミミズを押さえつけており、草太が鈴芽を抱えて走り出す。そして打ち上げられていた漁船に登り、草太が祝詞を言い放つ。すると、かつてのこの町の姿だった綺麗な町が広がっていた。

サダイジンが目の前に来て大きく口を開く。すると空の中を落ちていた。草太は要石になったサダイジンを両手で頭の上に振り上げる。鈴芽も同じく頭上にいるミミズめがけて要石を振り上げる。するとミミズが弾ける。

空の雲が晴れて出てきたのは、草に覆われ、星空に照らされた廃墟だった。そしてあの日津波に流されたこの椅子をここで拾ったんだと思い出す。

すずめの明日

すると草太が誰かいると叫ぶ。そしてずっと遠くの丘に歩いている子供がいた。鈴芽はそれを見て走り出す。

やっとわかったと思った。あれはお母さんだと思っていた。でももう会えないことも本当は知っていた。草太に着せてもらった白いロングシャツはワンピースのようだった。足元には黒い大きなブーツ、ポニーテールがほどけた髪は長く、あの頃のお母さんと同じくらいだった。

椅子を横においた鈴芽は、その少女に『すずめ』と話しかける。お母さん?と聞かれると違うと言う。お母さんは知らないかと聞かれるも、もういいの!と言う。しかし少女ははねのけて走りだすも転んでしまう。

大声で泣き出すすずめ。そこへ椅子を持って渡すと不思議そうな顔を見せる。鈴芽は今はどんなに悲しくてもこの先ちゃんと大きくなる。だから心配しないで、未来なんて怖くない!と言う。

少女のすずめはお姉ちゃん誰?と聞くと『私はすずめの明日』と言う。

おかえり

幼いすずめの前にはドアがあり、扉を開けるとそこは灰色の世界だった。遠くの丘に二人の大人のシルエットがあり、一人は背の高い男性、もう一人はワンピースの女性だった。その姿は4歳の少女には永遠に焼き付いた。そして少女は前を向いて、椅子を抱えてドアをくぐって戻っていった。

鈴芽は大事なものは全部ずっと前にもらっていたと理解する。そうして閉じ師の鍵を使って後ろ戸に鍵をかける。

それから実家のあった場所まで戻るとそこには芹澤さんと環さんがコンクリートにもたれて眠り込んでいた。草太さんに2万円取り返しにきたと話すと、俺が借りたんじゃなくて俺が貸してるんだと言う。

そして環さんと芹澤さんは車に残して、鈴芽と草太は駅に向かう。草太は戸締まりしながら東京に戻るという。そして俺を救ってくれてありがとうと言う。そして草太がぎゅーっと鈴芽を抱きしめ、逢いに行くよ必ずといって電車に乗っていく。

そして3人で半日かけて芹澤さんのオープンカーで東京へと戻った。東京駅で芹澤さんと握手をして別れ、宮崎に戻るまで環さんに2日かけて帰った。それは神戸でのルミさんの家、愛媛の千果の民宿など買い込んだお土産を渡して、娘がご迷惑をかけたと環さんが言って回った。

そうして何ヶ月か経ち、鈴芽は毎日学校に通い来年の受験に備えていた。冬の道をマフラーを巻いて坂道を自転車で下っていく。すると坂を歩いてくる人影が目に入る。

ロングコートを着て、ひと目で彼だとわかった。あの日言えなかった言葉を自転車を止めて言う。『おかえり』

以上ネタバレになります。

『すずめの戸締まり』の考察

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ループ・タイムリープもの?

最後のシーンで、幼少期の鈴芽が高校生の鈴芽から宝物の子供椅子をもらったことで、先に繋がる物語でした。

過去の自分に話しかけるというのは、タイムリープものやループものに近い何かがありますよね。少しだけ過去に行って助言したりするのは『ドラクエ5』のオーブを交換するシーンにも似ていると思いました。

椅子を渡された少女の鈴芽はまた、同じように大人になって、今の高校生の鈴芽のような行動をしていくと思うので、また歴史が繰り返されるのだと思われます。なのでループものに近いイメージではないでしょうか。

つまり鈴芽は4歳の頃に既に未来の自分から椅子をもらっていたので、最初からこうなる未来に導かれていたということになります。

『すずめの戸締まり』の感想

普通に感動した作品でした!

ちょっと登場人物が少ないような気がしましたけど、それでも良かったです。ただ謎な部分も多いです。鈴芽の母親と父親についても全然描写されませんでしたし。

大震災についてそれを中心に考えられたストーリーのようですね。そして鈴芽が住んでいたのも宮城っぽいので東日本大震災という感じですね。

あとがきにも新海誠監督が東日本大震災のことを考え自分は被災したわけではないが、ずっと頭の中にあり、それを考えることと、アニメーションを作ることが一緒になっていたとか。

そして今回のミミズというオカルト要素を組み込んだ地震の仕組みを考えついたんでしょうね。ともかく小説でも泣けるものだったので、映画館でも泣けると思いました。

まとめ

ということで今回は新海誠監督の最新作である『すずめの戸締まり』について紹介しました。

今回も映画で大ヒットするような作品ではないかと思われます。

君の名はのキャラが天気の子でも登場したように、これらのキャラがすずめの戸締まりで登場するかもしれませんね。



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