原作小説は完結している無職転生ですが、2期の放送が分割2クールと決定し更に盛り上がりを見せています。最大の魅力は転生モノとしては王道だけれどリアリティがあり、アニメでも丁寧に描かれているところです。
今回は放送目前に控えた無職転生2期2クール目で放送される魔法大学編から迷宮編のネタバレや結末について、アニメは何クールで何巻までになるのかについて書いていきます。
『無職転生2期』は何クール放送?
無職転生2期は全25話の分割2クール放送と判明しています。第2期の放送スケジュールは下記のようになると公式から発表されています。
無職転生2期1クール:2023年7月~2023年9月(1話~12話)
無職転生2期2クール:2024年4月~2024年6月(13話~25話)
1クール目から6か月後の放送なので2クール分空いてからの放送となります。また全25話というのは公式サイトでBlu-rayの発売情報を見てみると、第零話~第二十四話収録となっていて始まりが0話となるためです。
アニメーションに関しては第2期のPVを見るからに戦闘シーンは迫力があり背景もしっかりと描かれているので、第1期を見ていたファンにとっても期待できるクオリティだと思います。
無職転生はドラクエ5のように幼年期から少年期、青年期とちゃんと細かい描写があって成長していく物語ですから、これからが楽しみです。
『無職転生2期』は小説何巻どこまでやる?
原作小説:12巻まで
漫画:18巻まで
第1期では原作小説は6巻まで、漫画は10巻までがアニメ化されました。最終話の23話では小説7話と漫画11巻の冒頭も放送されていましたね。
第2期は2クール放送なので、原作小説は12巻までの内容がアニメ化されると思います。一方、漫画は現時点で18巻までしか発売されていないので、全てアニメ化されることになります。
アスラ王国フィットア領を目指す道中ルーデウスは「エリスだけは守る」と誓っていました。何とかアスラ王国に着いたが、ルイジェルドルーデウス達を送り届けた後は去り、エリスは家族が亡くなったと知りルーデウスとの一夜を求めます。しかし、ルーデウスが目を覚ますとエリスは居なくなっていてルーデウスは「振られた」と思い込みかなりのショックを受け不能にまでなってしまいます。
それからの孤独になってしまったルーデウスはショックを振り払うように母親探すために冒険に出ます。母親を見つけるために有名な冒険者になると決めたルーデウスは、先々で依頼をサポートするソロの冒険者となり彼の実力や依頼に対する姿勢から「泥沼のルーデウス」と言われるようになりました。
この後の展開としてはルーデウスの元にラノア魔法大学の入学推薦状が届きかつての面々や妹たちと再会することになります。そして、終盤では母親がいる迷宮内を探索していきます。
第2期ではルーデウスが失意の底からの立ち直りと一番のクライマックスである迷宮内での戦闘シーンが見どころと言えます。しかし、迷宮探索までの学園編が退屈な展開が続いてしまうので、アニメでどう描かれるのかが気になりますね。
『無職転生2期』泥沼編・ラノア魔法大学編・迷宮編のネタバレ
小説7巻(泥沼編)1クール目
7巻の内容はWeb版にはなく番外編という扱いになります。
エリスと結ばれたあとルーデウスが目を覚ますと姿が見当たりません。
ルーデウスは彼女と生きていくと決めていました。しかし、エリスはルーデウスのことを傍で見ていたからこそ頼らなくてもいいようにもっと強くなって一緒に生きたいと思っていました。なので、使用人たちに行き先を口止めをして剣術の修行の旅に出ます。
エリスが何も言わずに出て行ってしまったのでルーデウスは自分が振られてしまったとショックを受けてしまいます。失意のどん底のまま母のゼニスを探すために一人旅を始め、依頼に困っているチームに手を貸し数多くの冒険者たちと親しくなっていき、ルーデウスは「泥沼のルーデウス」として有名になっていきます。
一人で冒険をしていた所、ギルドで活動する中でカウンターアローというパーティーと行動することになります。そこでサラという少女を救出したことで、二人は関係を持つこととなります。しかしエリスの影響かルーデウスはEDになってしまっていました。その後更には見切りをつけられてしまい、酒に溺れます。
その町のゾルダートと酒を飲む流れでプロに任せようと娼館に連れて行ってもらいます。エリーゼという女性でしたが、それでもEDは治りませんでした。朝帰る途中、サラに対する暴言を吐いてしまい、それを聞かれてしまったことでサラに決別されます。失意に落ちていたルーデウスはゾルダートと共に行動することとなります。
サラ視点。サラはルーデウスが自分の体に反応しなかったことにショックを受けていました。一晩スザンヌのもとで泣いてなんとか明日から頑張ろうと前向きになります。翌日、ルーデウスは集合場所に来ませんでした。人に聞けばゾルダートに連れられてどこかに行った話を聞きます。何か巻き込まれたのではないかと思いましたが、ルーデウスが町の入り口で高級娼婦にキスされているところを目撃してしまいます。
サラに満足できなかったルーデウスは娼婦を抱いたと思いました。その時に聞いたのがサラに対する暴言でした。しかしスザンヌは勘違いしてたんじゃないかと言います。ルーデウスはそもそもそんなやつだったかと。
サラはそれでも怒っていました。自分で直接聞くと言います。歓楽街の方へ行くと、ルーデウスと一緒にいた娼婦を発見し話を聞きます。ルーデウスの居場所を聞くと、あなたがサラですかというエリーゼ。彼を見つけてまた問い詰めるつもりなんですか?と言われます。
そこで不能だと聞きます。男の病気であり、彼はすごく苦しんでいた。なのにあなたはこれ以上何を言うのか?ルーデウスが傷ついていたことがわからなかったなら、ルーデウスの相手はあなたには早すぎますと距離を置いた方がいいんじゃないかと言われる。
サラは帰ると自分も傷ついたが、ルーデウスも傷ついていたと気づく。できれば一言謝りたかったと言うも既にルーデウスは一言も相談もなく、旅立っていた。もしもう一度会えたらせめて謝ろうと思った。
ルーデウスは1年の間にゾルダートに連れられてネリス公国のドウム、ギュランツァ、カーリアンなどの都市を渡った。そこでまたゾルダートとは別に行動。そこらの冒険者と一時的にパーティーを組んでローゼンバーグと同じ要に行動して名前を広めてもらった。
ある小国の一つ2人の冒険者が凄腕の魔術師がいて、泥沼のルーデウスというやつがいると話す。そこにエリナリーゼがきて、その人物がどこにいるのか聞くとバシェラントの第三都市ピピンだという。そしてエリナリーゼは自分の体を報酬に部屋に連れ込む。そうして母親が見つかったとルーデウスに伝えるために動く。
小説8巻(ラノア魔法大学編)
バシェラント公国。赤竜を単独で討伐したルーデウス。その町にきたのがエリナリーゼだった。パウロの元パーティーメンバーでありロキシーの知り合いだという。ルーデウスがリーリャからもらったペンダント、なぜかエリナリーゼも同じものを持っていた。そしてゼニスの居場所を聞く。それはべガリット大陸の迷宮都市ラパンだという。しかし、冬が近づいている影響で大陸を渡っていくことはできませんでした。
ある日、ルーデウスはエリナリーゼの部屋から出てくるゾルダートに鉢合わせする。ゾルダートはお前の女にて出すつもりはなかったというも、ルーデウスは僕の女ではないと言う。ちなみにゾルダートのパーティーメンバーの数名は既にエリナリーゼに食われていた。
そんな生活が1ヶ月続いたころ、ラノア魔法大学のジーナス教頭という人物からロキシーの弟子という話を聞いたとして入学推薦状が届きます。行くつもりはなかったが、ある日夢にヒトガミが出てきて、魔法大学に入ってフィットア領の転移事件を調べ、そうすれば男としての能力と自信を取り戻せると言います。ルーデウスは「転移事件の調査」「不能の治療」を理由に大学へ入学することを決めます。ゾルダートに別れを告げます。
そしてエリナリーゼも入学すると言い出し一緒にラノアへ向かうことに。そしてジーナスに会い入学テストをする。そこに来たのは天才だとジーナスが紹介したフィッツことシルフィだった。ルーデウスはシルフィに気付かなかった。
そこでフィッツと戦うことになると、オルステッドに使われたディスタブマジック(乱魔)を使用しフィッツの魔術を使えなくしてストーンキャノンを放つ。速攻で勝利したルーデウスに今のどうやってやったのかと聞かれる。ルーデウスは新入生の僕に花を持たせてくれたんですねと言い、フィッツ先輩と呼ぶようになる。
寮で暮らすことになったルーデウス。月1のホームルームにアリエル、シルフィ、ルークが来て挨拶する。その後、ザノバと再会。ルーデウスはまた一緒に人形を作ろうと話す。そしてドルディア族のリニアとプルセナに絡まれるも族長のギュエスの話をすると祖父だと言われる。
するとそこにクリフ・グリモルと名乗る少年が来て調子に乗るなと言われる。ルーデウスが剣術も使えることを知っており、エリスから聞いたと言う。エリスと別れたという話をすると何故かクリフと噛み合わない話になる。
ある夜、女子寮を横切るように歩いていると、パンツが落ちてきたので拾ってしまう。(後にわかるがシルフィのパンツ)すると下着泥棒だと叫ばれる。ゴリアーデというゴリラのような女子が問い詰めるもそこにフィッツが来て収めてくれる。日が落ちてからは男子は女子寮に近づいちゃいけないルールが校則とは別にあるとか。
ルーデウスはフィッツと一緒に転移事件について調べることになる。ザノバはリニアとプルセナやられて舎弟のようになっていたよう。ザノバと人形作りをすることになったが、無詠唱の土魔術は使えず、土魔術で作り出したもの削る方法も力が強いザノバにはできなかった。その後フィッツに話を聞いてもらい奴隷市場に行くことに。そこで手先が器用な6歳のドワーフの少女を購入。名前がなかったのでジュリエットと名付ける。
ジュリはその後無詠唱で土弾を使えるようになるも魔力が足りなかった。ザノバがルーデウスにロキシー人形の破壊されたものを見せると、それはリニアとプルセナとの決闘で賭けたもので踏みにじられたという。そしてリニアとプルセナに奇襲をかけようと待ち伏せする。戦いでは、ルーデウスが石砲弾でリニアの意識を刈り取る。プルセナには泥沼を使い石砲弾で昏倒させ、あっさりと決着がついた。
2人をルーデウスの部屋に拉致監禁。EDを治す実験にプルセナの胸を揉むも反応はなかった。ロキシー人形の話をして、神棚を見せる。その後フィッツに相談し驚かれたもののどうやって罰を与えるか聞く。部屋に戻ると漏らしていた。フィッツが2人の下着を洗濯。その後、2人の顔に落書きでルーデウスに負けた犬、猫と書いて明日1日過ごさせることに。
魔術師なのに動きを目で追えるのはなぜかと聞かれるとギレーヌに教わったという。それを聞いたリニアが納得する。その後ルーデウスの事をボスと呼ぶようになる。一方フィッツはルーデウスの件でアリエルとルークに名前を告げていないことを驚かれる。珍しい髪の色を見ても覚えていないなんてとアリエルに言われるもそもそもルーデウスが知っているのは緑髪の頃のシルフィだった。
小説9巻(ラノア魔法大学編)
転移事件についてフィッツと調べていると召喚魔術では人間は召喚できないことがわかった。魂だけなら?と思ったが口にできなかった。6人の男性にクリフが追いかけられている所を助ける。前は嫌なことを言われたが、感謝される。そして後に呼び出されるとエリナリーゼが好きだから紹介してほしいと言われる。
エリナリーゼのことを知らないクリフにどうなっても知らないとだけ言い紹介する。1週間後2人は付き合っていた。クリフは呪いはこの僕が必ず治して見せる!だから結婚してくれ!と言われたそう。クリフのためになるべく我慢すると話す。
その後、リニアとプルセナに婚儀を求める為に発情期の獣族がボスであるルーデウスに決闘を何度も申し込む。ただ泥沼と岩砲弾で秒殺する。外で列になっていた所、順番待ちが嫌なら吾輩を倒せと腕が6本の魔族がいた。魔王バーディガーディと名乗りルーデウスに決闘を申し込む。バーディはキシリカのフィアンセだった。キシリカがルーデウスをラプラスより凄い魔力があると話したとか。歴史上でもトップクラスのラプラスより魔力総量が多いらしい。
そこでバーディにヒトガミについて聞く。しかしどこかで聞いた気がするが100年は聞いてないと話す。アクアハーティアをフィッツに届けてもらう。予見眼を使うもバーディには魔眼は効かないとか。さらにオルステッドと戦って手の皮を剥がした話をすると一発だけ最高の奥義を放てという。
そうして岩砲弾を練り上げる。発射するとバーディの上半身が吹っ飛んでしまう。しかし半分サイズになったバーディに6本の吹き飛んだ腕が這ってきてくっつく。貴様の勝ちだと認められる。しかし1発殴らせてもらうと言われ、なぜか3発殴られ気絶する。その後バーディは制服を来て、広告塔として入学してきた。
ある日、フィッツから召喚魔術に詳しい人がいるとサイレント・セブンスターというクラスでずっと授業免除されている人物を紹介される。その人の研究室に行くとその人物はオルステッドの横にいた仮面の少女だった。ルーデウスは叫び超えを上げて全力で逃げた。階段から転げ落ちて気絶する。その後、サイレントに会い、オルステッドはもうしばらくは狙わないと話していたことをいう。
そしてサイレントは3つ質問があると話す。『篠原秋人 黒木誠司』『この言葉はわかるか』『あなたはこの二人のどっちなのか』ルーデウスはどっちでもなくこの名前を知らないと話す。フィッツが何語なのか聞くと、サイレントは同郷だと話す。しかしフィッツはそんなはずないという。そして仮面を外したサイレント。それはトラックに轢かれそうになっていた高校生の男女。その片割れだった。
サイレントは転生ではなく転移者だった。名前はナナホシ・シズカだと名乗る。元の世界に帰る為に協力しようというもルーデウスは俺は元の世界に帰りたくないという。その後、ナナホシからアスラ王国の草原におり、オルステッドが現れて保護したとか。龍神が後ろ盾にいるということを喧伝し料理や被覆技術を伝授することで金が自動的に入ってくる仕組みを作ったそう。
オルステッドはヒトガミの使徒は放っておくと厄介だから早めに叩いておくものだと言っていたとか。また転移魔法陣を使って1年で世界中を回ったそう。そしてナナホシの魔力はゼロであり、歳も取らないとか。そこであなたが知らないことを教えるから転移の実験の手伝いをしてほしいと言われ、協力することに。
そして5年前に召喚されたことから、フィットア領の転移事件はナナホシが召喚されたことで起きたものと思われた。それを聞いたフィッツが激昂するもナナホシも被害者だと説明。あの現象はオルステッドも初めてだと言っていたとか。
ゾルダートから手紙があり、ここ魔法都市シャリーアにくるとのことで久々に再会。クリフとエリナリーゼの関係を見て笑う。その後フィッツと歩いていると転んでしまい、フィッツを支えると腰と尻を触ることで、男だと否定するも女性と確信。そしてルーデウスのアソコが立つ。ただ完治はしていなかった。
アリエルにそのことを話すと、いい加減自分に素直になりなさいと言われ、ルディと添い遂げたいという。そこで作戦を決行。ルーデウスに森へアリエルに頼まれた花を取りに行くと誘い込み、雨を降らせる。ルーデウスの天候操作を妨害し、洞窟で雨宿りをすると、風邪をひくので服を脱ぐことになるがフィッツが脱がせてくれとお願い。
そしてサングラスも外すとルーデウスは気づく。フィッツ先輩の本名はシルフィエットというのでは?と。シルフィはやっと言えたと涙する。シルフィは昔からずっと好きで今はもっと好きだから離れないでほしいという。エリスのことを思い出したが俺も好きですという。そしていざその時になるもルーデウスのアソコは立たなかった。
その後、シルフィがここに来るまでのことを話す。そしてリーリャからもらったペンダントはシルフィのお手製だった。それからシルフィはアリエルに顛末を話すと、魔法大学には不能を治すために来たと説明。そこでルークが強力な催淫作用と強壮作用を持つ媚薬を渡す。昔フィットア領で作られたものだという。恐らく昔ルディがエリスの家庭教師をしていた時に購入したものと同じもの。
それを持ってルーデウスの部屋に泊まりに行くシルフィ。媚薬を見せるとルーデウスはどこかで見たことがあると話す。お酒と一緒に飲み、その後ベッドに行くと胸を触った途端、ルーデウスのアソコは立っていた。治ったと確信し、長きに渡った闘病生活は終わりを告げた。そうして2人は結ばれた。
剣の聖地。そこにはニナ・ファリオンという剣神の長女がいた。そして従弟のジノ・ブリッツ。そしてエリス。3人は天才剣士と呼ばれていた。2年前。エリスはギレーヌと共に訪れた。剣神は誰を斬りたいのか問うと龍神オルステッドだとエリスは言う。
そこで剣を見るからとジノと戦うエリス。エリスは一瞬でジノを気絶させる。ジノはエリスの方をまだ向いてもいなかった。回りは卑怯者と思ったがそうは思わなかったのが4人いた。そして次はニナ。しかしその木刀には金属が入っており、エリスの木刀が折れる。ニナは勝利を確信。しかしエリスは顔面を殴り馬乗りになって拳を振り上げた。甘っちょろいやつしかいないのと言うと、次は剣神だった。刹那にエリスはふっとばされた。明日から剣を教えると言う。
現在ニナはエリスが嫌いだった。アンタに一生男はできないと言ったニナ。しかしエリスは勝ち誇った顔をして私、生娘じゃないからと言う。そこでルーデウスと龍神の話を聞くと、ニナは龍神は龍聖闘気を纏っているから生半可な技じゃ傷ひとつつけないからでまかせだという。
ニナはルーデウスを調べて獣族と共にラノア大学まで来ていた。そこで決闘を目撃、3秒で相手を打ち倒していた。そして魔王バーディガーディが現れその場にいた順番列は全滅した。そこでルーデウスとバーディガーディの決闘を見た。魔王の上半身が弾け飛んだ。そうして剣の聖地に戻ったニナ。無心に剣を振るエリスを見て、何かを感じ、その日から心を入れ替えた。
小説10巻(ラノア魔法大学編)2クール目
恐らくここからがアニメ2期の2クール目になるでしょう。
10巻ではとうとうルーデウスとシルフィが結婚します。
やっと男としての自信を取り戻したルーデウスはあまりの嬉しさにクラスメイトたちに報告し、悩んでいたことを知っていた皆は祝福してくれます。浮かれた状態でナナホシにも報告するルーデウスですが、彼女はこの世界に興味を持っていなくて日本が自分の帰る場所だとずっと思っていたのです。
その後、ルーデウスはシルフィとの再会のきっかけをくれたアリエル王女の元に向かいます。そこでアリエルがまだ王位継承を諦めていないと知ったルーデウスは彼女に協力していくと約束をしました。そして、アリエルはシルフィとの関係についてルーデウスに聞きます。するとルーデウスはシルフィと結婚すると宣言し、シルフィもアリエルとルークの前で結婚を受け入れると宣言したのです。
しかし、シルフィと結婚するには解決しなければならない問題がいくつかあると考えていたルーデウスですが、シルフィが護衛しているアリエルを含め周囲は反対をしませんでした。
そして結婚に向けて家を探すために不動産屋に行きます。そこで条件に合いそうな物件を探しますが、屋敷ほどの広さがありながらも同程度の物件の半額以下の一軒家を見つけます。職員に安さの理由を聞くと呪われているからと答えが返ってきました。冒険者ギルドに依頼を出しているが解決しないと言う職員にルーデウスは自分が解決したらタダで譲って欲しいと交渉します。
数日後、ルーデウスはザノバ、クリフと共に屋敷に向かい無事幽霊騒ぎも解決し物件の正式契約を済ませました。そして、廃墟のような屋敷を綺麗にするためリフォームの匠「大空洞のバルダ」によって新築のように生まれ変わったのです。
ある日、ルーデウスの元にパウロから手紙が届きます。そこにはゼニスを探すためベガリット大陸に行くのに子連れでは行けないのでルーデウスの元に送るという内容でした。早速シルフィに手紙のことを話し、妹二人がここに来ると言うと快く受け入れてくれました。
手紙が来てから一か月後、ナナホシの実験にも進歩がありました。いつも通り、ルーデウスが手伝っていると今までより大きい魔法陣が描かれていて二年間の集大成となっていたのです。この魔法陣は理論上、異世界の物品を召喚できるというものでした。
ルーデウスはその魔法陣に魔力を流し込みますが、魔力が通らなくなり発光が止まってしまったのです。実験は失敗に終わり、ナナホシは呆然としルーデウスは研究室を出ていきます。直後、研究室から叫び声と物が壊れる音がして急いで戻ると、半狂乱となったナナホシがいました。なんとか落ち着けて、ナナホシを連れてシルフィを探しているうちにザノバに会い医務室で休ませることにします。
ナナホシが目を覚まし、ルーデウスは彼女が作成していた魔法陣をザノバやクリフに見せると魔法陣がおかしいことや多重構造の魔法陣を作ればいいとアドバイスを貰います。このアドバイスを早速ナナホシに二人から説明してもらうと、突破口を見つけたナナホシは今まで以上に実験にのめり込みついに魔法陣を完成させ、ペットボトルを召喚することに成功したのです。この成功を喜んだナナホシとルーデウスは宴会を開くことにし、ナナホシがお店を貸し切り目一杯楽しんだのです。
打ち上げを終え、ルーデウスとシルフィが自宅に帰ると玄関を叩いている人影がありました。そして近づくと聞き覚えのある名前が聞こえ、人影が妹のノルンとアイシャだと分かります。二人を護衛していたのはルイジェルドで三人を家の中へ向かい入れます。
久々にルイジェルドと会い難民キャンプの前に分かれた後のことを話し、彼の近況についても話し合います。翌日、ルーデウスが起きて玄関先に行くとルイジェルドとバーディガーディが向き合っていたのです。一触即発の雰囲気になりつつもバーディガーディはルーデウスを見て納得し踵を返していきます。
ルイジェルドとルーデウスは自宅に戻り、シルフィたちと朝食を食べルイジェルドを町の出口まで見送ることにします。そして、シルフィにルーデウスと二人を頼むと言い行ってしまいました。
小説11巻(ラノア魔法大学編)
前半はルーデウスと妹たちの話が中心になります。
10巻の終盤でルイジェルドが連れてきた妹たちと暮らすことになったルーデウスですが、長い間離れていたこともあり困難が立ちはだかります。アイシャはパウロからルーデウスに会ったら渡すようにと言われた箱を渡します。その箱にはパウロの手紙に書いてあった当面の資金とリーリャからの手紙が入っていました。手紙には近況やアイシャとノルンの学習状況、接し方の注意点が書いてあったのです。
手紙を読んだルーデウスは学校に通わせようとするけれど、アイシャは「学校で習うことはない。お兄ちゃんの世話をしたい」といって学校に行きたがりませんでした。そこでルーデウスは魔法大学の試験を受けてみることを提案します。試験を終えた二人の結果は、アイシャは満点でノルンは合格ラインを超えたくらいでした。
学校に通うことになったノルンは寮暮らしを希望し、基本2人部屋のため友達もできるかもしれないと思い寮で暮らしてもいいとルーデウスは言います。するとアイシャは「お兄ちゃんがノルンを贔屓するのは自分のい母親が妾だから?」と聞きます。この時にルーデウスは姉妹の歪な関係になってしまった背景を知ったのです。
兄と同じ学園に入学することになったのノルンだったけれど、出来の良いルーデウスと比較されてしまいだんだんと引きこもってしまいます。何とかわだかまりを無くしてノルンとも仲良くなりほっと一息をつけました。そしてシルフィが妊娠というおめでたいことも重なります。
ほっとしてるルーデウスのもとにゼニス危機という知らせが届きます。ベリガット大陸へ行くかどうか悩んでいたルーデウスはエリナリーゼに相談します。すると「貴方は残ったほうがいい」と自分の意志をルーデウスに伝えました。
その後ザノバにも相談し更にどうするべきか悩んでしまうルーデウスですが、ノルンと話したことで決心しエリナリーゼと共に再び冒険へ出ていきます。早速、ベリガット大陸へのルートを探すのですが、長旅になるためエリナリーゼにかかっている呪いについて考える必要があったのです。呪いの効果を薄められる魔道具を持っていくためにクリフの元に訪れた二人は魔道具を受け取り、クリフはルーデウスに「リーゼを頼む」と言いました。
それから関係各所へ挨拶しに回っていたルーデウスですが、ナナホシの研究室に向かいます。ベリガット大陸へ向かうと告げると、彼女から転移魔法陣の遺跡を記した地図を見せてきました。そこにB3と書かれた文字を見つけ、その場所は目指しているベリガット大陸への転移魔法陣だったのです。ルーデウスはナナホシから冊子を受け取りまずは最初の転移魔法陣がある森へ向かいます。
転移魔法陣をくぐると石の遺跡がある場所に着き、二人は遺跡内と探索することにします。一通り見たところでその日の夜、遺跡の一室で待機していると甘い匂いがしてルーデウスは急に動悸を感じます。エリナリーゼを見ると襲いたい衝動に駆られますが、彼女の寝言によって我に返れたのです。遺跡の外に出ると、気配を感じ視線を向けると妖艶な女性が立っていたのです。
その女性に誘われるように向かっていくとエリナリーゼが「ルーデウス」と名前を叫ぶ声が聞こえ、女性に突進し剣を突き立ていました。女性が死んでも呆然としているルーデウスはエリナリーゼに女性はサキュバスだと言われてもピンとこず、エリナリーゼを襲うことしか考えていなかったのです。エリナリーゼに解毒魔術を使うように言われ詠唱すると頭がスッキリしとんでもないことを言っていたと反省するのでした。
サキュバスの奇襲後は砂漠の旅に入り双尾死蠍やトゥレントといったB級~C級の魔物やファランクスアントというアリの大群をやり過ごします。再びサキュバスに襲われ今度はエリナリーゼが盾でルーデウスを殴り正気に戻させました。
七日間かけて砂漠を抜け八日目にしてバザールに辿り着き束の間の休憩を取りながらラパンに行く手段を考えます。ラパンまでの案内人を探しているうちに、ラパンに行く商人を見つけ護衛を引き受けることで案内人の確保に成功します。道中、盗賊に襲われながらも切り抜け二週間後には目的地の迷宮都市ラパンへたどり着いたのです。
小説12巻(迷宮編)
#無職転生 #理不尽な孫の手 #読了
— ステルス (@saka1no) February 18, 2024
全26巻中の12巻目を読み終えました。ここでひと段落ついた所でしょうか?ここからどういう展開が待っているのか楽しみ。 pic.twitter.com/JE8DiNVt38
迷宮都市ラパンに着いたルーデウスとエリナリーゼは、ギースとパウロを探すために町に中央付近にある冒険者ギルドへ向かうことにします。ギルド内にいる人たちにギースのことを聞こうとすると探していた人物が必死に剣士たちに頼み込んでいるところを見かけます。
エリナリーゼがギースを呼ぶとルーデウスは「父さんのところに案内してください」と言います。そしてパウロたちが止まっている宿へ案内します。パウロがいる場所へ行くと、リーリャとシェラが居たのです。ルーデウスはシルフィと結婚したことやそこに至るまでの経緯をパウロに話をします。パウロは近くの椅子に座っていたエリナリーゼの方へ向かい、勢いよく土下座をし二人のわだかまりは無くなったのです。
久々に家族の再会を楽しんだあと現在の状況について聞き、ゼニスが迷宮で消息を絶ったと知ります。するとタルハンドとヴェラが戻ってきて話を続け、ロキシーが一か月前に迷宮で罠に掛かり行方不明になっているとのことです。
ルーデウスはパウロからこれから向かう迷宮について「魔物の種類」「最深部までの階層数」「内部の様子」などを聞き、自分が大学の図書館から持ってきた「転移の迷宮探索記」と合致しているかどうか確認していました。
内容とフォーメーションを確認したところで迷宮に入ることになりますが、探索にはギース、タルハンド、エリナリーゼ、ルーデウス、パウロで挑みます。まずは第三階層をめざしロキシーの行方についてはっきりさせることを第一とし、その後にゼニスを探すことにしました。
一行は第一階層を楽々と突破し第二階層へ向かいます。途中で装備の点検を素早くすましロキシーが居るであろう場所の検討を付けていき第二階層の終わりまで進んでいきました。迷宮に入り十時間程たった頃に第三階層に着き、ルーデウスはロキシーの気配を感じていたのです。とうとう一行がロキシーを見つけた時は疲労困憊で、体力の回復をさせるために一度地上へ戻ることになりました。
その後、ロキシーを加え迷宮の攻略が再開されます。第四階層もあっさり突破し、第五階層へ進み更に第六階層へ着き本に書いている最後の場所へたどり着きました。しかし、ルーデウスは隠し階段を見つけ設置されていた赤い転移魔法陣に抜けると巨大はヒュドラがいる空間に着き、そこには魔力結晶に閉じ込められていたゼニスを見つけたのです。
12巻の見どころは「ロキシーの救出」「ゼニスの救出」「ルーデウスの立ち直り」です。行方不明になっていたロキシーは幸い探索の過程で見つけられるところに飛ばされていて順調にいきました。しかし、ゼニスは最下層にいてそこには強力なヒュドラが待ち構えています。
真っ先にパウロがヒュドラに向かっていき、エリナリーゼも付いていき後をタルハンドが追っていきます。ロキシーとルーデウスはタルハンドにあわせて進んでいき、ギースは万が一に備えて結末を伝えるために後方で待機していました。
遠距離からの魔力を込めた攻撃はヒュドラまで届かず接近戦に持ち込むしかありませんでした。ルーデウスの周りをパウロたちが囲みますが、ルーデウスは接近戦での嫌な出来事を思い出していたのです。パウロの攻撃でヒュドラの首の一つを切り落とし掛け声にあわせて火魔術を放ち傷口を焼いていきます。この攻撃でヒュドラの傷は回復せず有効な攻撃手段となり五本目の首まで落とすことができました。
するとヒュドラの行動に変化が起き、残った三つの首から炎を吐きルーデウスが作り出した水の壁に勢いよく当たり室内の温度をどんどん上げていきます。ヒュドラが炎を吐き終わったところでパウロが飛び出し一つの首を切り落としました。残り一本となりルーデウスがいけると思った瞬間、パウロに「馬鹿野郎」と言われながら突き飛ばされます。
再度、パウロに名前を叫ばれ蹴り転がした直後、ルーデウスがいた場所にヒュドラの頭が横たわっていたのです。それを見たルーデウスはヒュドラの眼に左手を突っ込み岩砲弾を放ったと同時にまぶたが閉じられブチっと音がしたのです。トドメを刺すためにロキシーの名前を呼びヒュドラの最後の首を落とすことができました。
ほっとした時に激痛がした左手を見ると先ほどヒュドラの眼に手を入れた時にちぎり取られていたのです、上級魔法で止血し、パウロにお礼を言いますが返事はありませんでした。
その場にいた全員が何も言わず視線の先を辿ると下半身がないパウロが倒れていました。パウロはルーデウスをヒュドラの最後の攻撃から庇いまともに受けてしまったのです。生きているルーデウスを見たパウロは安心したように少し口を動かしそのまま息絶えました。
ヒュドラが消えたと同時にゼニスも魔力結晶から出てきて、目を覚まさない彼女を背負いながら三日かけて迷宮から脱出し、ことの顛末をエリナリーゼとギースが留守をしていた三人に伝えました。やっと目を覚ましたゼニスですが、ルーデウスとリーリャの声には反応するが何も話さず人として形成されるものである記憶、知識、知恵の全てを失い廃人のようになっていたのです。
喪失感や後悔に押しつぶされそうになっているルーデウスをロキシーは慰め立ち直らせます。ルーデウスはロキシーに自分の転生前の話を作り話として言いようのない不安を吐き出したことで、何かから抜け出すことができたのです。
帰還し、事の経緯を話しシルフィ、ノルン、アイシャ、ロキシーが残りルーデウスは「ロキシーを二人目の妻として迎えようと思っている」と言います。修羅場を迎えますがシルフィが「2人でルディを支えていこう」と言ったことで、ロキシーが二人目の妻になります。
そしてシルフィが娘を産みルーシーと名付けます。最後にはルーデウスはパウロの墓標の前で一人語ります。
まとめ
無職転生2期にアニメについてまとめてきました。
2期では最大の見どころもありますます目が離せない展開になりそうですね。アニメについての続報も期待して待ちましょう!