公安編が終わり、学園編という新たな物語に突入したチェンソーマン。アニメも2022年10月から絶賛放映中で、いまだその人気は衰えず、ますます盛り上がっています。
そんな大人気コンテンツであるチェンソーマンですが、作者の藤本タツキさんは、他の作者さんの作品を元ネタとして描いているシーン(オマージュ)をいくつか取り入れています。
今回の記事では、そういったシーンのひとつである作中第15話のエンドレス8階の元ネタが作品涼宮ハルヒの憂鬱のエンドレスエイトであることや、エンドレス8階に登場した悪魔である永遠の悪魔に対しデンジが行った「永久機関」がヤバい点について解説していきたいと思います!
エンドレス8階は8階から出られずループ
まずはチェンソーマンにおけるエンドレス8階のストーリーをおさらいしましょう。簡単にまとめると、公安に悪魔の駆除要請があったため、デンジを含む公安対魔特異4課の6人が森野ホテル向かい、駆除をするといった話の流れになります。
そのホテルにいた悪魔こそが永遠の悪魔です。
悪魔が出るホテルを調査する特異4課の6人は、8階にて顔から手首が生えた悪魔に出会います。特に問題なく倒し、9階への探索に向かう一行でしたが、ここでメンバーの荒井がある異変に気付きました。その異変とは、8階から上階に上がったにもかかわらず、また8階についてしまったことです。
他のメンバーも8階から脱出する方法を調査しましたが、8階から出られずに空間をループしていることが判明しました。
ループは永遠の悪魔の能力
・8階(切り取られた空間)から脱出できない
・8階では、時間が止まっている
・外界から悪魔を呼び出せない
・体は恐怖で膨らむ
・本体は8階にはないため、その空間では弱点がない
・攻撃を受けたら痛い
上記に永遠の悪魔の能力情報をまとめてみました。この情報からわかるように、永遠の悪魔は対象を自らが指定する空間の中(永遠の悪魔は作中でこの空間を胃の中と表現している)に閉じ込め、恐怖心をあおり巨大化するようです。
作中でも、こういった状況に半狂乱になったコベニにナイフで切られそうになってしまった荒井は、恐怖のあまり絶叫してしまいます。その恐怖に呼応して永遠の悪魔が巨大化している描写があります。
悪魔は恐怖するほど力が増大するという設定がちゃんと生きていますね。
エンドレス8階の元ネタは『涼宮ハルヒの憂鬱』?
エンドレス8階では、8階から出ようとしても8階についてしまうというループが描かれていました。そしてこのループは、涼宮ハルヒの憂鬱を元ネタとしていると思われます。
アニメ涼宮ハルヒの憂鬱のエンドレスエイトは、8週に渡りほぼ同じ内容の映像で放映されました。その内容は、8月17日から8月31日が永遠にループしてしまうというものです。その最終日である8月31日では、主人公のキョンがたまった夏の宿題を諦めてベッドで寝るシーンが放映されています。
エンドレス8階においても、デンジがホテルからの脱出を諦めてベッドで寝るシーンが描かれており、この共通点がエンドレス8階の元ネタが涼宮ハルヒの憂鬱だと言える理由となっています。
他にも、第15話エンドレス8階の初めのページが喫茶店である点も、エンドレスエイトが元ネタになっていると推測できます。実際、SOS団が喫茶店で集まっている描写があります。
デンジの永遠の悪魔への永久機関がヤバい
先ほど永遠の悪魔の能力の情報についてをまとめましたが、かなり手ごわい相手だということがわかります。特に、8階に本体がないため、弱点を突くことができない点が厄介です。そんな悪魔と戦うことになったデンジですが、いったいどのような戦いをしたのでしょうか。
その方法はいたってシンプルなもので、永遠の悪魔が死にたくなるまで痛めつけて自滅させるということでした。デンジは永遠の悪魔にも痛覚がある点に着目したようです。これには魔人のパワーも悪魔みたいな発想じゃなと言っています。
デンジはチェンソーマンとなって永遠の悪魔を切り刻んでいくのですが、その間に攻撃も受けてしまいます。回復するためには血が必要となりますが足りません。ここでデンジはひらめきます。
「テメエが俺に切られて血ィ流して!おれがテメエの血ィ飲んで回復・・・!」「永久機関が完成しちまったなアア~!!」
はい、これが永久機関です。この状態が三日ほど続き、永遠の悪魔はこの狂気に耐え切れずに急所である心臓をデンジに差し出し、殺されてしまいました。しまいには、プール入ってるみてえで気持ちよかったのによと言っています。頭のネジがぶっ飛んでいて最高にヤバいですよね。
まとめ
今回の記事では、第15話エンドレス8階を中心について解説していきました。作中では、涼宮ハルヒの憂鬱以外にも多数のオマージュが隠されています。ストーリーだけでなく、こういった点でも楽しませてくれるのはうれしいですよね。
また、他にも頭のネジがぶっ飛んでいるやばいシーンもありますので、ぜひ一度購読またはアニメ視聴をしてみてください。面白いと思えるシーンがきっと見つかるはずです。