今回は9月27日に発売された月刊コミックアライブの外伝である『魔女のアフターティーパーティー Omega in WonderLand』についてご紹介します。
ちなみにこのシリーズは
・魔女のアフターティーパーティー(特典SS)
・魔女のアフターティーパーティー/魔女たちの反省会(特典SS)
・魔女のアフターティーパーティー/魔女の条件(特典SS)
・魔女のアフターティーパーティー One Wild Night(アライブ)
これらに続く話になります。
登場人物紹介
🌸 #リゼロ コミックアライブ情報➁🌸
— 『Re:ゼロから始める異世界生活』公式 (@Rezero_official) September 26, 2023
また、長月達平先生書き下ろし短編
『魔女のアフターティーパーティー／Omega in Wonderland』をお届けします！
気になる中身は……お楽しみに！！ pic.twitter.com/89P2inbeLR
今回は登場人物の説明があったので紹介しておきます。
●オメガ
リューズの複製体、シーマの肉体を支配したことで外界に解き放たれた強欲の魔女エキドナ。スバルの記憶を元に最後を意味するオメガを名乗り、400年ぶりの世界を知識欲を満たすために自由気ままに行動している。現在は世界図の北方に位置するグステコ聖王国を放浪中。
●コレット
オメガが冷たい川に流され死にかけていた折に助けてくれた純真無垢な少女。両親から贈られたミーティア、装着者が身の危険を感じると理性が減衰する代わりに獣のように戦える体へと仕立てる獣護輪を身に着けており、その使い方の習得もかねてオメガの旅に同行。
●パルミラ
コレットの友人である背丈の髙い三白眼の少女。コレットを獣への人身御供(生贄)として隔離し、あげく魔女だと罵った故郷の村に愛想を尽かし、オメガの旅に同行。何かと失敗の多いオメガと純真なコレットとの旅を支えるしっかり者であり一行の常識担当。
●ノエル・トゥエリコ（ライサ・コンウェルから名前変更）
雪山で遭難しかけたオメガ達が出会ったグステコ聖教の巡回聖教師である金髪に青い瞳の女性。氷の盗賊団に故郷の村を滅ぼされた過去があり、その復讐を為していたが道半ばで潰えてしまい、目的を失ったところをコレットに声をかけられオメガ達の旅に合流。
『魔女のアフターティーパーティーOmega in Wonderland』のネタバレ
シルフォアの町
RT
— 乱@re0感想垢 (@rannoaka06) January 24, 2023
エキドナの仲間というのは、
■コレット…普通の少女…なのだが獣になれるミーティア持ち。エキドナのせいで故郷を追われる
■パルミラ…普通の少女。コレットの親友。エキドナのせいで故郷を追われる
■ライサ…普通の少女…ではなく今回の更新でサラリと触れられていた神殿騎士の1人#リゼロ pic.twitter.com/ItOdYVDuHH
雪道を歩く4人だが、2人は先行し、2人は遅れを取る。遅れているのはパルミラとオメガ。ノエルはグステコ聖教の巡回聖教師で特別な訓練を受けて体力や戦闘力にも優れている。コレットは獣護輪の影響で強い体になっている可能性があった。そこでパルミラに獣護輪を貸してみると嘔吐感にえずく。
オメガによれば既にコレットに登録されているから、他の人が使えば登録者に最適化されたマナを流しこまれてゲートが破壊されかねないとか。その後コレットがオメガを、ノエルがパルミラを背負って歩く。ちなみにグステコにきてしまったのはオメガが西のカララギを目指したが、盛大に道を間違えた結果だった。
山の方に何か見えたので進むと、不快感にコレットが戸惑う。するとオメガが軽く指を振るうと不快感が消える。山の麓にシルフォアという街が見えたので中に入ると、十秒前まで一緒にいたノエルとパルミラが突如消える。するとオメガの姿がリューズではなくエキドナの姿に戻っていた。さらに獣護輪も起動しなかった。このことからパルミラとノエルは無事で、自分たちだけが夢の世界に囚われたと結論付ける。
パルミラとノエルは突然倒れた2人を揺すると眠ったようになっていた。そして街は静か過ぎるのが気になり、ノエルは街の住人も同じ現象になっているのではと思う。そしてノエルは特別な訓練を受けており、外部からの魔法や呪術を跳ね除ける術式の刻印があるために効かず、触れていたパルミラも防げたようだった。
神殿騎士のザンク・メトレイ
するとそこに現れた神殿騎士のザンク・メトレイという焦げ茶色の髪で浅黒い肌をした20代半ばほどの青年。ノエルを同業だと言い、シルフォアの町に潜んだ異端を狩るために派遣されたという。人除けの祝福は万全にしていたのに破られて驚いたという。恐らく町に入る前にオメガが指を振って不快感をとったものだった。
そして派遣された神殿騎士はザンクだけではなかったという。それほどのヤバい案件だそう。そしてノエルはグステコ聖教を広める立場なのにオメガ達は聖教徒ではないことを話すと役目を果たせてないんじゃないかと言われる。
ザンクは眠っている2人は任せてと倒れている2人に触れようとするとコレットの獣護輪が発動してしまい、ザンクがふっとばされる。すると聖王様のもたらしたものじゃない、異端だと言われると、パルミラはあたしを抱いて逃げろ！とコレットに命令。するとコレットはオメガとパルミラを抱えて脱出。
ザンクが追おうとするとノエルが止め、異端だとしても優先順位はこの街を救うことだと話すと、ノエルにも解決に協力してもらう流れになる。ノエルは異端者はどのような者か聞くと、ザンクは眠りに干渉する術を操るという。
夢幻術師
オメガとコレットが町の入口から見たのは、元々の住人のような人が多数いた。
オメガは「彼らが再現者でないとしたらとんでもない話になる」「みんなワタシたちと同じ境遇かもしれない」とつぶやく。さらに夢法の使い手が現代に残っているのは興味深いことで、夢に干渉する法則で魔法や呪術とも異なり、400年前にもあったという。そこで住人の一人に話しかけ、仕事を聞くと覚えていなかった。術者にとって重要とそうではない相手で夢界に留める深度が違うと考える。
そこでオメガは突如アルシャリオを放つ。空から流れ星のように降り注ぐ光だったが、落ちる前にパッと消える。すると背後に女性が立っていた。オメガはまさしく夢の法則を操るものの本領発揮だ夢幻術師くんと言う。
そこには濃い紫の髪と同じ色の瞳、耳が尖っていたことからオメガはエルフの夢幻術師かという。屋根の上を飛び回っていたコレットはパルミラに命じられて止まりそのまま眠る。パルミラがどうするべきか悩んでいた所、ハンカチとか使います？と声をかけられる。緑の髪に橙色の瞳に尖った耳。エルフの女性だった。
パルミラは敵意はないのか？この街の住民や神殿騎士ではないのか聞くと違うと答える。シオンと名乗り、パルミラに眠ってしまった友達と町の人をなんとかライラから取り戻す為に協力しませんかと話す。
『魔女のアフターティーパーティーOmega in Wonderland』の解説考察
リゼロスキャラの逆輸入
本日9月9日は、リゼロのシオンとライラの誕生日です！ 惜しむらくもサービス終了してしまったリゼロスのメインキャラ二人、こうしてお祝いいただけて非常に嬉しく思います。 あの子らに関してはね！ 俺も思い入れがありますのでね！ ちょっと考えてることがあるのでお楽しみに！
— 鼠色猫／長月達平 (@nezumiironyanko) September 9, 2023
お花ありがとう！ pic.twitter.com/RSHUzOrUxR
まさかのリゼロスからの逆輸入キャラが出てくるというものでした。先生も9月9日のシオンとライラの誕生日に思い入れがあるからちょっと考えている事があると言っていました。
まさか外伝で登場させてオメガ達とぶつけてくるとは。リゼロスとは全然違う話になる予感がします。ライラはなぜ住民を眠らせて夢の世界に引き込んだのか？後編じゃないと予想できません。ちなみにノエルに名前が変わった元ライサは、ライラを今回出した為に名前が似ていて分かりづらくなるのを回避して名前を変えたんだと思います。
再現者とは
本日9月9日は #リゼロス のオリジナルキャラだったシオン&ライラの誕生日ということで、サービス終了したにもかかわらず、こんな風にいろんな方面から愛されていることに感謝の念に堪えません。
— 早矢塚かつや（作家と編集） (@yazuka_ha) September 9, 2023
本当にありがとうございます。 pic.twitter.com/RRXqk2dYJU
ここから理解しておいたほうが外伝も面白いというので、リゼロスでの必要知識を紹介しておきます。
まずは再現者について。
今回、夢の世界で住人たちを見てオメガは
「彼らが再現者でないとしたらとんでもない話になる」
「みんなワタシたちと同じ境遇かもしれない」
と言っていました。
リゼロスでは、再現者とは本物のコピーのような存在です。夢の世界なので本物のコピーを呼び出せるといったもののようです。つまりオメガが言いたいのは再現者なら住民達がコピーなので済むけど、再現者じゃないなら、本物の意識が夢の世界に囚われているので大変だということだと思います。
シオンとライラの正体
あっ…この呼び方…
— ピッセ (@38S2IvB8nW0Dmsb) April 24, 2021
スバルは自分自身の再現者であるアルコルを、自分自身に対して親しみを込める時に「兄弟」って呼んでる…
つまり… pic.twitter.com/WnEf5Izz7e
夢幻術師の一族は15歳の時に受ける試験を通過することで名前をつけてもらうことができ、初めて親から愛情を感じられるとか。他者との繋がりを感じられる嬉しいできごとことだとか。結果から言うとライラの名前はシオンがつけ、シオンはスバルがつけます。
ただそのスバルとは本体ではなく、ライラと一緒にいたスバルの再現者であるアルコルだとか。そして本体はシオンであり、ずっと前から中にはライラがいたそう。元は一人の二重人格のようなもので、シオンが寝ている間にライラが動いていたようです。次で詳しく説明します。
夢幻術師とは、とあるエルフの一族に伝わる夢と幻の魔法の使い手。人の夢に入り込み、その頭の中にある秘密を盗むだけでなく、夢を操作することで対象の意識までも操ることができる。
その集落では子供が生まれても15歳まで名前をつけることはなく、それは人の夢や意識に入り込む時に自我は邪魔になり、自分が何者であるという意識が子供のうちから根付かないようにする為だとか。
ある日、15歳になる名前もない少女(シオン)が一族が課す試験に落ちた。父と母にも怒られ、衝動的に集落を飛び出し、禁じられていた人里の近くまできてしまい、そこに人間がやってきたとか。少女は罠に捕らわれている鳥を見つけ、それを外そうとしたら、後ろから袋を被せられ捕まったとか。
目覚めると鉄格子の中にいた。そこで自分の内側にいるライラの存在に助けを求めます。すると意識がついに覚醒しシオンが眠っている間に、ライラが人さらいの男の意識を読み取り操ります。
その後脱出し、夢幻術師として仕事を請け負って日銭を稼ぐようになったとか。集落では、一度人間と会ったり言葉を交わしたら里を出ていくしきたりだったそう。その後の話がリゼロスのストーリーとなります。
まとめ
まさかの逆輸入でしたが、外伝だからこそ登場させられるキャラですね。
気になるのはスバルの存在があったからこそライラやシオンという名前がつけられたという設定がどうなるかです。その設定を変えてスバルと出会っていないことになるのか。
リゼロスでは最後にはライラとシオンが和解しますが、恐らく外伝でもそうなるはずです。しかし、展開が読めないので、次も楽しみです。
